スペインのぶどう品種

スペインには約170種のワイン用ブドウを栽培。

多くがスペイン固有、在来の品種。

(白ブドウ)

アイレン

マカベオ

パルディーナ

ベルボテ

パロミノ/パロミノ・フィノ

カイェタナ・ブランカ

モスカテル・デ・アレハンドリア

チャレッロ

パレリャーダ

シャルドネ

(黒ブドウ)

テンプラニーリョ

ボバル

ガルナッチャ・ティンタ

モノストレル

ガルナッチャ・ティントレッラ

カベルネ・ソーヴィニヨン

シラー

メルロ

メンシア

 

現在、世界が注目されているスペイン固有のブドウ品種と産地の一つ

品種:ガルナッチャ 

産地:プリオラート、グレドス山脈周辺

 

注目されるスペイン固有の黒ブドウ ガルナッチャ

ガルナッチャ Garnacha(ガルナッチャ・ティンタ)はアンゴラ州原産。

フィロキセラ(ブドウネアブラムシ)禍以降スペイン各地で栽培されるようになった。

昔はスペインの黒ブドウ第1位の栽培面積だったが、減反政策により引き抜きが推奨されて、テンプラニーリョにとって変わられ、現在は第3位になっている。

ガルナッチャ・ルネッサンスの産地にはプリオラート、グレドス山脈周辺などがある。

 

ガルナッチャの特徴

干ばつや強い日射、強風にも耐え、土壌を選ばず、病気にも強く、高い糖度の房をたくさん実らせる。

山岳部などの斜面上の花崗岩土壌などで、収量が抑えられる古木からは、凝縮度と酸味、ミネラルさのある赤ワインができ、また新しい流れの作り手によってエレガントなワインとなることが証明され、注目を集めている。

ガルナッチャ・ルネサンスの産地

プリオラートドDOCa

1989年に始まったプリオラート改革がその後進み、ガルナッチャの品種が見直されるようになった。世界から熱い注目が集まる。

 

グレドス山脈

ビノス・デ・マドリッドDOのサブ・ゾーン「サン・マルティン」、カスティーリャ・イ・レオン州アビラ県のセブレロス(DOなし)、メントリダDOでもグレドス山脈中にあるサブ・エリア、3つの自治州にまたがる地域で新しい流れの造り手たちによるガルナッチャ。

 

 

 

 

 

 

 

グレドス山脈

マドリッドの南西にあるグレドス山脈の山間部の高標高に小さく区画に分れた、古木のガルナッチャが残る。

大陸性気候が主体、標高の高さ(600-1000m)による冷涼さ、花崗岩や粘板岩が表土に露出されていて、その風化した砂やこいしの土壌から、豊かなミネラル「エレガントさをもつ荒々しさ」と称されるワインが生み出されます。

 

プリオラート Priorato DOQ

1954年にDO認定、2009年にDOQに昇格。地中海沿岸の町タラゴナの北西、モンサン山脈に囲まれた山間部にあるファルセット市の一部を含め12の村からなっている。

夏は暑く乾燥し、寒暖差が激しく、シウラナ川が流れ、主たる粘板岩。

12世紀にフランスからきた修道士によって修道院が開かれ、ブドウ栽培とワイン造りが伝えられた。

フィロキセラ(ブドウネアブラムシ)禍以降、フランスなどへ高濃度アルコールのバルクワインの産地としてわずかに復活したが、年々過疎化に進んでいた。1980年後半に4,5名の外部からの生産者がやってきた改革が起き、その様に造られたワインが海外から注目される様になって、それに続く生産者、ボデガが急増した。

 

スペインの自然派への流れが新世代を中心に広まる

・スペインのブドウ畑全体の約11.1%(106.508ha)がワイン用の優位栽培ブドウ畑があり、スペイン各州ごとに有機農業認証制度がある。ワインもそのブドウ栽培を認められたものは裏ラベルに認証マークがある。

・伝統農法の考え方は多くの場所で残り、若手が伝統的農業に回帰してる。

・スタイルの革命から自然らしさを求めている。

・固有品種回帰の動きがある。

 

品種・産地・造り手がマイナーだった産地のニッチワインが注目されてきた。

・スペインの多様な産地、固有ブドウ品種による伝統、歴史、土壌等に反映されるワイン造りのストーリーが興味深い。

・新世代の若い造り手が関心を持って、その様な産地に集まる。彼らの多くはオーガニック栽培、科学的・人工的を避けたワイン造りをし、自然派生産者の増加になってる。

・ビシネスチャンスとなるとみた大手生産者もこれまでマイナーとされてきた産地に参入、これらの品種のワイン造りに乗り出す。

世界最優秀ソムリエのスペインワインの評価

2016年世界最優秀ソムリエとなったArvid Rosengern

(スウェーデン出身、ニューヨークのLegacy Records Restaurantのワインディレクター)

(https://www.arvidrosengren.com)

私はスペインが今のワインの世界において最も面白く、ダイナミックな産地だと固く信じている。スペインで過去数年に起きた、ユニークな計画から素晴らしいワインを爆発的に生み出すような国はほかにない。ガルナッチャのワインには目を見開かせる。ハイ・トーンでエレガント・スタイルのワインを好む。

(2018年9月談話)

  (出典:「浮上、注目されるブドウ品種そして、スペインワインの今」スペイン大使館経済商務部)